IWAMIZAWA COMPANY GUIDE

INTERVIEW

ASAHI JUSETSU

雪国の強い味方「雪道山」で夢と希望を

大量の雪を地下に貯めて、低温でゆっくりと解かす大型融雪槽、その名も「雪道山」。雪国にとって心強いこの製品を取り扱っているのが、住宅設備会社の朝日住設だ。
「雪道山」にはさまざまな大きさのものがあるが、一般住宅用は高さ180㎝、直径125㎝の円筒形。これを地中に埋設し、雪を投入して解かす仕組みだ。
素材は船などにも使われるＦＲＰ（繊維強化プラスチック）のため、腐食しないのが特長。燃料となる灯油の消費量は1時間4lと極めて少ないため、燃料代も安く抑えられる。「「錆びず、腐らず、丈夫で長持ち。音も静かで低燃費」のキャッチフレーズはダテじゃない。

その高い性能が支持され、開発から約30年で約3千台の設置実績を誇る。「豪雪地帯の岩見沢で生まれた融雪槽だから信頼度が違います。融雪槽では当社がパイオニアでしょう」と、桜庭清治社長は胸を張る。
朝日住設は1987年に設立。以来、水道工事や浄化槽工事などを手がけるかたわら、住宅設備の分野で「雪道山」をはじめとする数々の製品を開発・製造してきた。
屋根融雪「遠赤煖段」もその一つ。アルミと樹脂でできた直径15㎜のパイプを屋根に数十㎝間隔で張り巡らせ、その中に灯油式ボイラーで温めた不凍液を循環させることで積もった雪を解かす。
太陽光発電も取り扱い、近年は太陽熱温水器の販促にも注力。屋根などに設置した集熱器で集めた太陽光の熱を利用して水を温め、浴室や洗面所、台所などで利用する優れた温水器だ。

「雪道山」をはじめ、これまで取得した特許や実用新案は優に10件以上。「豪雪地帯という過酷な環境の岩見沢に立地するメリットは大きかった。今後もチャレンジを続けたい」と、桜庭社長は力を込める。
空手チョップを武器に、外国人レスラーをなぎ倒して戦後の日本人に夢と希望を与えた力道山。その伝説のプロレスラーにあやかった「雪道山」とともに、朝日住設は雪国に夢と希望を与える。

 

株式会社　朝日住設