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INTERVIEW


KATSUI KENSETSU KOGYO

DATA

会社概要
資本金 _5,000万円
従業員数_20人
事業内容_総合建設業

〒079-0181
北海道岩見沢市岡山町12番地53
TEL 0126-22-3361
FAX 0126-22-0354
http://www.kat-kk.co.jp


逆風に耐え、創業120年の「勝井ブランド」を守る

日露戦争よりも前の1897年(明治30年)に創業した、空知管内でも一番の老舗建設会社。社歴は古いが、やっていることは新しい。建物は構造物より内側に断熱材を入れる内断熱が一般的だが、同社が得意とするのは外断熱。札幌の分譲マンションの改修など外断熱の施工では、道内で指折りの実績を誇る。

外断熱は、建物を外側から断熱材ですっぽりと覆うことで建物の省エネ性が飛躍的に向上し、夏冬を通じて快適な住環境が実現するのが最大のメリット。建物の周りに足場を組んで発砲系断熱材を外から張っていく工法のため、居住しながら施工できるのも利点だ。

ドイツなどで浸透している外断熱だが、日本では施工に慣れている業者が少なく、施工コストがかかることもあって広がらなかった。近年、性能の高い建物を増やす「良質な住宅ストック」が叫ばれる中、省エネ性が増すとして業界団体が普及に乗り出し、国も補助制度を創設するなど追い風が吹いてきた。

長い社歴があるだけに、何度も逆風にさらされ、そのたびに奮起して生き残ってきた。2003年の8代目社長就任時には、「コンクリートから人へ」をスローガンに掲げて09年に誕生した民主党政権の下で、公共事業の大幅削減という大逆風にさらされた。当時は民間も不況で、30億円近かった売り上げが、実に5分の1の6億円まで落ち込んだという。

「何とか歴史あるこの会社を残したい」と、全社一丸となって歯を食いしばった。札幌の分譲マンション改修の営業に力を入れ、直後に売り上げを10億円の大台まで回復。東日本大震災を受けた耐震改修需要の高まりや、東京オリンピックを控えた受注環境の向上などの追い風も受け、〝墜落寸前〟だった危機を脱した。

東京オリンピック特需は2020年で終わり、耐震改修需要もそう遠くない将来、落ち着く見込み。その時がまた勝負の時期と同社では見ている。120年の歴史の重みが、そのまま同社の強さでもある。

勝井建設工業株式会社


人材育成に関して

「自分の力を試せて成長できる会社」とアピール
求める人材像として「まじめで一生懸命な人」を掲げる。社員教育は、現場で経験を通して必要な知識や技能を身につけるOJTが基本。技術職は、冬場の閑散期には、古くからの取引先がある関東地方で仕事をすることも多い。関東での仕事は、技術習得の貴重な機会になるという。

建設業は他の業種と比べても人材不足が深刻だが、「自分の力を試せて成長できる会社」と同社ではアピール。一番の悩みは空知管内に建築系の学校や学科がないこと。関係者の知恵と努力で、建築系の学校、学科が開設されることを切望している。