岩見沢市 企業紹介
会社概要
資本金 _8,000万円
従業員数_450人
事業内容_水産冷凍食品・農産冷凍食品・調理冷凍食品、ミール等の製造及び販売・漁撈部門
〒068-0833
北海道岩見沢市志文町825
TEL 0126-22-1021
http://www.moritan.co.jp
大手コンビニエンスストアや人気のお弁当チェーン店などに自慢のコロッケを卸すモリタン。
「スーパーや外食産業、病院、学校給食にも当社のコロッケが使われています。もっとも、当社の名前が前面に出ることはありませんが……」と、執行役員管理本部長の猪島秋彦さんは話す。
社名の代わりに前面に出るのは「北海道産」。ジャガイモはもちろん、パン粉も道産にこだわる。自前のパン工場を持ち、道産小麦でパンを焼き上げてから粉砕。作り置きはせず、その日使う分だけを作る。そうしてできた生パン粉を衣にまとったコロッケは、カラッと揚がるという。合成着色料は一切使わず、ニンジンやカボチャ、トマトなどで着色。それらの野菜もすべて道産というこだわりようだ。原料は組合契約や個別契約で安定的に仕入れ、量産体制を築いている。
「大きなコロッケだと1日1ラインで20万個、小ぶりのコロッケだと1日1ラインで30~35万個を作ります。アイテム数はコロッケだけでも200種類。全国に出荷されますが、西日本は東日本と比べ甘めの味付けが好まれるため、社内では『イースト』『ウエスト』と呼んで味付けを変えています」
北海道ブランドを掲げ、全国で引く手あまたの同社だが、起源は1961年に紋別市で創業した森丹治商店にさかのぼる。当初は水産事業を柱に営業していたが、「水産だけでは限界がある」と農業が盛んで交通の利便性も高い岩見沢市に活路を求め、岩見沢、次いで栗沢に工場を設立した。
現在は農産が全製品の85%を占めるまでになったが、この間の道のりは平坦ではなかった。特に苦労したのはパン粉作り。「道産小麦は元々、うどんなどには向いてもパンには不向き。6~7年にわたって研究を重ねました」。執念とも呼べる道産へのこだわりで、苦労を実らせた。
栗沢工場でジャガイモの皮むきなどの1次加工、パン工場を併設した岩見沢工場でコロッケ作りの2次加工をして製品に仕上げる分業体制を確立。2017年までに紋別を含めた道内3工場の近代化を完了し、食品安全の国際規格「FSSC22000」の認証取得も視野に入ってきた。「まるごと北海道」のコロッケが、さらに飛躍を遂げそうだ。
株式会社 モリタン