IWAMIZAWA COMPANY GUIDE

INTERVIEW

OIKAWA SANGYO

治山・林道工事に秀でた地元建設業の雄

春は道路清掃、夏と秋は土木工事、冬は除雪業務と、1年を通じてさまざまな仕事に取り組む建設業の及川産業。会社創業から90年の歴史があり、この間、地域の発展や安心・安全のためにフル稼働してきた。

土木工事の主力は、豊かな森を守るための治山・林道工事。治山工事は台風や大雨などで崩れた山を直す工事のほか、山が崩壊するのを未然に防ぐ予防的な工事もこなす。優れた施工内容で、これまで発注者の国や道などから数々の栄えある賞を受賞した。道路工事や農業土木工事など多様な工事をこなせるのも同社のセールスポイントだ。

除雪の腕前も一級品。熟練のオペレーターが重機を自在に操り、障害物を器用にかわしながら雪の積もった路面を真っ平らにしていく様は芸術的ですらある。除雪の技術にひかれて入社したという岩見沢緑陵高出身の職員は、「高校生のころ、とてもきれいに除雪していく会社があって気になりました。どこの会社かと聞くと、及川産業だと。それが入社を決めたきっかけでした」と話す。

経営は利益重視。効率のいい仕事で可能な限り短い工期で仕上げ、利益を社員に還元する。仕事に必要な重機はリースが一般的だが、100台近くもの多彩な重機を自社で保有。繁忙期に重機を調達できないリスクを避けるためで、古くなった重機を入れ替えるため年2～3台は購入しているという。

創業当初、公共事業の削減で受注が減った時は、自社の重機を売り払って社員に給料を支給していたというエピソードも。同社が主力とする治山・林道工事の現場と同様、山あり谷ありの歴史を歩んできた。

現在は、人材確保には苦労しているものの、次代を担う若手が徐々に育ちつつある。5年前に入社した工事部の社員＝岩見沢農業高出身＝は「仕事は面白い。治山工事の経験がほとんどないので、今後、本格的に携わりたい」と目を輝かせる。

技術に優れた人と、自前の機械で、これからも地域に貢献する。

及川産業 株式会社