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INTERVIEW


TANICO

DATA

会社概要
資本金 _5億2,000万円
従業員数_1599名 北海道工場50名
事業内容_業務用厨房機器、ステンレスタンク、家庭用システムキッチンの製造、 販売、設計設備、施工、及び海外厨房機器の輸入販売。

〒068-0111
北海道岩見沢市栗沢町由良2-9
TEL 0126-45-3100
http://www.tanico.co.jp/


苦難を乗り越え、さらなる成長を目指す業務用厨房機器のトップメーカー

全国に100営業所、11工場を有する、業務用厨房機器のトップメーカー。販売先は外食産業がメーンで、一般の飲食店から高級ホテルまでと客層は幅広い。道内の顧客にタイムリーに対応したいと、1988年に栗沢町(現・岩見沢市)に開設されたのが北海道工場。「技術に秀でた職員が多い」と、他工場からも一目置かれる存在という。

ガスレンジやオーブン、フライヤーなどバラエティー豊かなステンレス製品を製造。中でも「茹で麺機」は、同社がラーメン店向けに開発したもので、ラーメンの作り方を抜本的に変え、業界に革命をもたらしたとされる。機能性とデザイン性に優れた家庭用システムキッチンも人気で、現在は北海道工場だけで製造している。

年商500億円と業界トップの座に君臨している要因は、充実の設備と技術力。ステンレスは鉄と比べ錆びにくい代わりに、歪みが生じやすく加工が難しい欠点がある。だが、同社は大型プレス機をはじめ多種多様な設備で〝金属界の難物〟を自在に操る。特に、8mもの長物が加工できる設備を保有しているのは、道内の金属加工業でも北海道工場だけという。

そんな同社を苦難が襲う。2011年3月の東日本大震災だ。未曾有の大災害によって主力工場である福島県内の4工場が被災した。従業員の中には、大切な家を失った人もいたという。さらに、4工場のうち1工場が、原発から20㎞圏内に該当したため閉鎖に追い込まれた。この工場で働いていた約110人の従業員は他工場への異動を余儀なくされ、北海道工場でも約20人を受け入れた。岩見沢市がいち早く住宅を用意したことで、福島から来た従業員がスムーズに生活を始められたという。
悪いことばかりではなかった。福島工場の従業員を受け入れたことで、それまで北海道工場では製造していなかった電熱機器も作るようになり、いい刺激になったという。2013年5月には、福島の工場は全て再開し、今は成長軌道に乗る。
過酷な経験を乗り越え、今がある。苦難を力に、今後も外食産業を側面から支える。

タニコー 株式会社


人材育成に関して

過去から学び、現在、未来へ生かす研修

チャンスを与え、若者の活躍を後押しする。北海道工場は高卒採用が基本で、数日間の研修後に現場に入り、OJTで仕事を覚える。一時、採用を控えた時期もあるが、ここ10年は毎年2~3人を採用しているという。工場は男性が多いが、女性の雇用にも力を入れている。2年目研修、所長研修、プロセス研修、リーダー研修と、キャリアに沿ったきめ細かい研修制度を設けているのも特筆される。

全国の100営業所で所長の若返りを大胆に進めるなど、若者に積極的に活躍の場を与えている。年齢に関係なく、頑張れば伸びていける会社だ。