IWAMIZAWA COMPANY GUIDE

INTERVIEW

YAMAMOTO KENGYO

頼りになる「家のかかりつけ医」

「ヤマケンさん」の愛称で地域に親しまれる山本建業。1979年の創立以来、「地域密着」で住宅建築を手がけ、着実に信頼を築いてきた。2代目社長の山本智幸さんはそんな自社を「家のかかりつけ医」と称する。
主力は住宅の新築。施主の要望を踏まえ、自社で直接雇用した大工が「人にやさしい木の住まい」を1棟1棟丁寧に施工する。創エネ、省エネの「ZEH」基準の住宅がメインで、子育て世代応援住宅「木ごこ家fit」、ナチュラル系提案住宅「Skogの家」などの企画住宅も手がける。

近年の実績は年間12～15棟。実際には、その数をはるかに上回る依頼があるが、「品質に差がでるといけないので、許容量を超える分は翌年以降ということで理解していただいています」と山本社長は語る。
顧客との本当のお付き合いは、建築後から。アフターフォローの手厚さは他社を凌駕する。引き渡し後、1、2、3年目に無料点検を実施。さらに3カ月に一度のペースで定期訪問し、顧客の相談にきめ細かく対応している。大雪や台風襲来などの際には社員が駆け付け、雪投げや屋根へのシート張りを行ったことも。こうした親身な対応がヤマケンさんの真骨頂だ。

新築と同等かそれ以上に力を入れているのが、住宅のリフォーム。手すりの取り付けから本格的なリノベーション工事まで幅広く手がけ、2021年度はトータル630件も受注した。道内有数の豪雪地帯・岩見沢だけに、雪害による改修工事も数多くこなす。
そんな同社の自慢は「ほとんど営業らしい営業をしないこと」（山本社長）という。「OB様」と呼ぶ過去の新築工事の施主やリフォーム工事の依頼者からの紹介で、大半の仕事が決まるためだ。「もっとも、家の話かと思ってお宅に伺えば、身の上相談だったりすることも…。ただ、それだけ頼られていることでしょう」と山本社長は笑顔で話す。
ヤマケンさんは、身近で頼りになる「家のかかりつけ医」として、今日も地域を駆け巡る。

山本建業株式会社